川渡り神幸祭2018年の日程は?見どころやアクセス情報も

Photo: 田川市 川渡り神幸祭 by tanyorg
福岡県田川市で毎年開催されている川渡り神幸祭(かわわたりじんこうさい)は、福岡県五大祭りの1つとされている祭りです。
大変歴史のあるお祭りですので、その由来や見どころなどを紹介します。
毎年5月下旬ころに開催され、季節的にもお出掛けに向いているころですからおすすめですよ。
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川渡り神幸祭2018年の日程
2018年の川渡り神幸祭は、5月20日(土)と21日(日)に執り行われます。
お天気さえ恵まれれば、春も終わりのころのお祭りとなりますね。
ところで川渡り神幸祭は、1970年に福岡県の無形民俗文化財に指定されています。
無形ということは、毎年違う姿を見ることとなるからなのですが、氏子地区から登場する幟山笠のバレンなどの飾りは、祭りの1ヵ月前の4月ころから、地区の人々の手で作られます。
子供たちも地域の一員として、準備のお手伝いをしていますし、男の人たちは山笠の点検や清掃を行うので、祭り前にもし地域を通ることがあれば、そんな人たちの姿を目にすることがあるかもしれませんね。
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川渡り神幸祭とは?
川渡り神幸祭は、450年も続く歴史のあるお祭りです。
その起源をたどっていくと、1558年から1570年に地域で疫病が流行したことにあります。
困った地域の人々は、氏神である風治八幡宮に疫病が終わるようにと祈願しました。
その願いが叶い、お礼として山笠を奉納し神幸祭を執り行いました。
これが川渡り神幸祭の始まりだと言います。
それから450年余り続く、伝統的なお祭りとして今に続きます。
このお祭りには、風治八幡宮と白鳥神社の御神輿と、氏子地区から幟山笠が11基登場し、共に彦山川を渡ります。
その詳細については、見どころで紹介します。
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川渡り神幸祭のアクセス情報
車でのアクセス
まずは駐車場ですが、臨時無料駐車場が用意されています。
おすすめは800台収容できる田川市役所で、ここから会場まで無料シャトルバスが運行されます。
ただ、お祭りには約10万人もやって来ると言われていますので、用意されている駐車場も混み合う可能性は高いです。
参考:駐車場について
・国道200号線、八木山峠(バイパス)経由-国道201号線
公共交通でのアクセス
・JR日田彦山線 小倉駅から田川伊田駅下車
・JR筑豊本線 折尾駅-直方駅-平成筑豊鉄道 田川伊田駅下車
平成築豊鉄道は、例年祭りの期間中は増便されるとのことです。
こちらを利用すると、行きやすかと思います。
参考:平成築豊鉄道
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川渡り神幸祭の見どころ
川渡り神幸祭は、白鳥神社と風治八幡宮の御神輿が川向こうの御旅所へ渡り、そこで一夜を過ごして、日が変わったらまた川を渡りそれぞれの神社へと戻るという流れになります。

Photo: The River Crossing Festival by タロイモ
氏子地区から出てくる11基の幟山笠は、御神輿のお供をするという役割です。
メインは川を渡るところで、それが始まるまでは露店巡りをするのもおすすめですが、山笠の集合辺りから見るのも面白いかと思います。
一日目の13時頃、各地区の山笠が、風治八幡宮下から伊田郵便局の間に集合します。
全部の山笠が揃うと、バレンや幟旗などの飾り付けが行われます。
そして13時30分ころには、安全祈願として獅子舞奉納が出発前に行われます。
13時50分ころには、白鳥神社の御神輿が風治八幡宮下に到着し、14時には風治八幡宮の御神輿が参道を下りて14時10分ころに2基の御神輿が揃います。
そして14時20分ころに、2基の御神輿を先頭に彦山川へと向けて練り歩きとなります。
15時ころに河川敷に到着。
川渡り前に、安全祈願の獅子舞奉納がここで行われ、15時30分ころにいよいよ彦山川の中へと入ります。
16時30分には、川渡り競演会が行われます。
御神輿と山笠が整列した状態となり、神輿指揮者の合図で2基の御神輿が同時に立つと、山笠は前後に倒す動作・ガブリを行います。
これがしばらく続いたのち、2基の御神輿は上陸のため下流へと向かい、競演会は終了です。
16時40分ころに上陸して御旅所へと向かい、17時ころに到着。
その後、11基の山笠も順に御旅所へと入っていきます。
そこで練りを行い、あとは所定の場所に納めて提灯などの飾り付けが行われます。
17時30分には「頓宮着輿祭」が執り行われ、無事の到着を祝して獅子舞奉納も行われます。
これが一日目の流れです。
二日目も12時30分ころから、風治八幡宮へ向けて戻る川渡りのための行事が執り行われます。
その流れは、下記のサイトページをチェックしてみて下さい。
こういうお祭りの流れを知っておくと、450年余りも続いてきた伝統的なお祭りを違った楽しみ方ができるのではないかと思います。
さいごに
450年も続くお祭りが守られていくのは、地域の人たちの理解があってこそかと思います。
気持ちはあっても、どうしても事情が追い付かないこともよくあることで、それで廃れていく伝統も少なくありません。
同時に、子供たちが正しく理解していってこそなところもあります。
川渡り神幸祭では、地域の大人たちの祭りに取り組む姿をしっかりと子供たちが見ているように感じました。
祭りの前から、街を歩くと分かるかもしれませんね。