仮想通貨を始める前に知っておくべき5つのリスクと対策

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コインチェックのハッキング被害によって、仮想通貨取引所を使うことのリスクが世間に広く知られるようになりました。

2014年にもマウント・ゴックス事件がありましたが、あれは仮想通貨黎明期の話であって、今はそんなことは起きないと勝手に思い込んでいた人たちも多かったように思います。

しかし、コインチェックの事件から1ヶ月もたたずに、イタリアの仮想通貨取引所BitGrailもハッキングされました。

おそらくこのようなセキュリティのリスクは無くならず、この先もずっと続くのでしょう。

このようなリスクを避けるためには、最低限、どのようなリスクがあるのかを知っておく必要があります。

ここでは、ハッキングのようなリスクはもちろん、それ以外にどのようなリスクがあるのかをご紹介しますので、参考にしてくださいね。

取引所リスク

まず、はじめにあげるのが取引所のリスクです。

これは、コインチェック事件のようなハッキングで仮想通貨が盗まれるリスクが一番に上げれらますね。

ただ、ハッキングされても会社に体力があれば、営業を続けて、その補償をすすめるなどの対応をしてくれる可能性はあります。

コインチェックは、未だ流動的でどうなるかは、まだわかりませんが、今後も営業を続けるようですし、盗難にあった方への補償も、満足できるものではないかもしれませんが、とりあえず行われるようです。

取引所の一番のリスクは、取引所が破綻して無くなってしまうことです。

ハッキングされて立ち直れないくらいの仮想通貨を盗難されたり、内部の人間に横領されたりなどで、取引所が飛んでしまったら、どうしようもありません。

仮想通貨の取引所では、信託銀行にお金を預ける「信託保全」は、現時点では義務付けられていません。

そのため、取引所が破綻してしまった場合、預けていた資産が戻ってくるかは、取引所によって対応が変わってきます。

というか、その場合は戻ってこない可能性が高いと思ったほうがいいでしょう。

システムリスク

これは、取引所のサーバーダウンや通信障害によって、取引ができなくなる場合のリスクです。

相場で価格がどんどん下がっても、売りたくても売れない状態で、チャートを眺めているしかできない、お手上げ状態です。

このリスクを避けるには、ちゃんとしたサーバー運用ができる取引所かどうかを、事前に判断しておくしかありません。

価格変動リスク

仮想通貨は、株やFXと比べて、ボラティリティ(価格変動)がとても高いです。

そのため、利益も大きいですが、当然、損失も大きくなります。

上昇相場が続いたからといって、全財産をつぎ込んだ瞬間に、反転して大暴落し、全財産を失うといったことが生じてしまいます。

法令・税制リスク

日本は、中国や韓国に比べれば、仮想通貨に対する、国の規制は厳しくありませんが、コインチェックの事件により、今までよりは規制が厳しくなってくると思います。

金融庁の仮想通貨交換業者も期限が設定されるようですので、期限に間に合わなかったみなし業者は、廃業するしかないと思われます。

コインチェックも現在はみなし業者ですから、審査が通らなかったら、利益が出ていようがいまいが、無くなってしまいます。

今後は、金融庁に登録済みの取引所であることは最低限の選択条件となるでしょう。

あと、忘れた頃にやってくる税金の問題ですね。

仮想通貨はできたばかりの市場ですから、まだ税制の整備もしっかりされていない状態です。

現時点では、雑所得扱いとなって、利益の半分くらい持って行かれてしまいます。

これは仮想通貨同士のトレードに対しても税金が発生するので、日本円に利確した時だけだと思っていたら、えらいことになりますので、ご注意くださいね。

流動性リスク

流動性リスクは、流動性が低い、すなわち売買があまり行われない仮想通貨の場合、売りたくても売れない状態になってしまうというリスクです。

株式や為替に比べて、仮想通貨は取引参加者が少ないため、流動性リスクは高いといえます。

他の4つのリスクに比べれば、小さいリスクかもしれませんが、このようなリスクもあるんだと理解したうえで、仮想通貨の売買をしたほうがいいでしょう。

さいごに

いかがだったでしょうか。

仮想通貨は、できたばかりの市場で、多くのチャンスがありますが、それと同時に多くのリスクもあるのがわかったと思います。

でも、怖いからといって、仮想通貨に関わらないのはもったいないですよね。

正しい知識を持って、リスク分散するなど、充分な対策を持って仮想通貨と付き合っていけば、新しいジャンルですし、いろいろと楽しいのではないかと個人的には思っています。

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