お歳暮のお返しは必要?正しいお礼状の書き方・文例などを紹介

日本人の昔からの風習とされる「お中元」や「お歳暮」は日頃の感謝の気持ちを込める意味とこれからもどうぞよろしくお願いしますといった今後の挨拶もかねて送るものだと言われています。
本来は直接手渡しで贈り物として渡すのが本来の姿ですが、近年は百貨店などの通信販売を利用して送る人もおおいそうです。
そんな「お中元」や「お歳暮」には様々なマナーがあり知らないと恥ずかしい思いをするものもたくさんあります。
「お中元」や「お歳暮」のマナーについて大人の嗜みとして学んでおきましょうね。
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「お中元」や「お歳暮」の違いが知りたい!
そもそも「お中元」や「お歳暮」の違いは、もちろんお渡しする時期によっても異なりますがこのような意味として使い分けられます。
「お中元」・・・半年間の感謝を相手に伝える
「お歳暮」・・・一年間の感謝と来年も宜しくお願いしますといった気持ちを伝える
金額的に見ても「お歳暮」の方が高額になる場合が多いと言われます。
相場として親戚や知人は3000円~4000円、会社関係の方は5000円~6000円、特にお世話になった人へは5000円~10000円程度が相場だと言われています。
特に一年間のお世話になった感謝を伝える為にも「お歳暮」はとても重要な役割を果たしています。
「お歳暮」を頂いた時はどうすればいいの?
そんな「お歳暮」を思いがけずに頂く場合があります。
「お歳暮」頂いた場合はどのようにしたらいいのでしょうか。
基本的には感謝の気持ちを込めて贈られるものなのでお返しは必要ありません。
「御礼状」を買いて送るのが一般的だと言えます。
今はメールやお電話で済ませてしまう人も多いのですが手書きのお手紙は感謝の気持ちを伝える意味でもとても大切です。
手書きで書くからこそ相手に気持ちが伝わりますし喜ばれるものでしょう。
特にお世話になっている方や目上の方にお礼を伝えるのであれば手書きがベストです。
「お歳暮」のお返しを送る場合は、タイミングを見て贈るようにしましょう。
贈る金額は頂いた商品の半額程度を目安に「寒中御伺」「寒中御見舞」といっためいもくで送るようにしましょうね。
立春以降になってしまう場合は「余寒御見舞」「余寒御伺い」とめいもくが変わるので注意してくださいね。
「お歳暮」の御礼状の記入の仕方は?
では「御礼状」の書き方について学んでいきましょう。
御礼状に使うハガキは季節感を感じるものを使うのが一般的です。
印刷ではなく手書きで記入しましょう。
記入する時は横書きでもいいですが縦書きがベストです。
頂いてから2日~3日以内に送るようにしましょうね。
【一般的な文章】
・頭語(拝啓+季節のご挨拶+相手の安否を気遣うお伺いの言葉)
(例)「初冬の侯」、「師走の候」、「歳末の候」、「冬至の候」
(例)拝啓 寒さが一番と厳しくなってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
・頂いたお歳暮に対してお礼の言葉・日頃のお礼
(例)心のこもったお品を頂戴し、ありがとうございました。
(例)家族一同、大変喜んでおります。
・本文
(例)品物を送る場合…心ばかりですが感謝の品をお送り致しましたので…
品物を送らない場合…日頃より細やかなお心遣いに感謝いたします。
・先方に対して気遣いの言葉
(例)寒さはまだまだ続きますのでどうかご自愛ください。
(例)取り急ぎお礼のみ失礼致します。
・結語(敬具)
(例)厳しい寒さが続きますが、ご自愛の程お祈りいたします。
略儀ながら書中にてお礼申しあげます。
また、お歳暮に関していただく理由がない場合、心苦しく感じる場合もございます。
その際は、
「どうか今後はお気遣いなさいませんようお願い申し上げます」
「今後このようなお気遣いは無用にしてくださいでございます」
といった言葉で柔らかく相手に伝えるのがマナーです。
さいごに
「お歳暮」は感謝の気持ちを相手に伝える日本特有の文化であり、頂いた場合は相手に速やかに感謝の気持ちを伝えましょう。
それがマナーでもあり一番の感謝の伝え方です。