インフルエンザは潜伏期間でも人にうつるの?期間は何日くらい?

インフルエンザといえば、爆発的な感染力があるというイメージですね。
ひとり発症すると次々と周囲に感染し、学校や職場で大きな影響が出ることも。
実はすでにインフルエンザウィルスが身体の中に入っていても、潜伏期間中は大きな症状が現れませんから、知らないうちに他の人にうつしている可能性があるのでは…?そう考えれば、周りの人が日を置かず次々発症することも理解できる気がします。
というわけで、インフルエンザは潜伏期間でも感染するのかを、少し調べてみました。
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潜伏期間でも人にうつるの?
結論から言えば、「イエス」です。
インフルエンザは潜伏期間でも他人にうつります。
インフルエンザウィルスが体内に入っても、数日の間は症状らしい症状が出にくいですが、その間もウィルスはせっせと体内で分身を増やしています。
インフルエンザの感染経路には、くしゃみや咳などで飛んだ唾液や鼻水の飛沫からかかる飛沫感染と、ウィルスを持った人がバスや電車などでつかまった手すりや吊り革などをつかんだ手で鼻や口に触れることなどで起きる接触感染があります。
なので、潜伏期間中の感染者が、体内で増殖中のインフルエンザウィルスに気付かずあちこちに外出して咳やくしゃみをしたり、手すりや吊り革などにつかまったりすると、その結果ウィルスが他の人にもうつってしまうんですね。
潜伏期間と感染期間って、どれくらいの期間?
インフルエンザの潜伏期間は、おおよそ1日から3日といわれていますが、中には1週間近く症状の出ない人もいます。
この間に、上で説明したように、無自覚に周囲に感染を広めてしまっている可能性があります。
感染期間は潜伏期間も含めおよそ10日程度です。
その間に数日間の高熱が出て、それが次第に下がっていき、ウィルスが徐々に少なくなって完全に死滅するという流れをたどります。
完全に解熱しても5日程度は出席停止や出勤禁止になるのはこのためで、熱が下がって症状が収まっても、体内にまだウィルスが残っている可能性があるということです。
潜伏期間中と感染期間の症状は?
「潜伏期間でも人にうつるの?」でお話ししたとおり、インフルエンザの潜伏期間中には、特徴的な症状がほとんど出ません。
あったとしても咳やくしゃみ、鼻水が出る、喉に違和感があるという程度で、普通の風邪と区別がつきにくいのが特徴といえば特徴です。
実際に「これはインフルエンザかも…」と思うのは、恐らく熱が急激に高くなり始めてからでしょう。
一旦発症すれば1日から3日程度で38度以上の熱が突然出て、全身の強い倦怠感や頭痛を覚え、食欲が著しく低下します。
更に症状が進むと、強い喉の痛みや吐き気などの呼吸器症状や消化器症状が現れます。
たいていはこの段階に来る前に医療機関を受診しているでしょうから、ここまでの症状が出ることは稀だと考えられます。
インフルエンザの確定診断には、発症から12時間程度必要ですので、熱がどんどん上がってきても受診は12時間後を目安にしてください。
もちろん症状があまりにもつらいときはその限りではありません。
さいごに
インフルエンザに感染すると、1日から3日の潜伏期間を経て発症します。
それまで症状はほとんど出ませんが、咳やくしゃみ、喉の違和感などの、「風邪かな?」という症状が出たときは念のためすぐマスクをし、手洗いうがいを心がけ、なるべく人混みを避けるようにしましょう。
そして、解熱後は最低でも5日間は安静に過ごしてください。
自分が治ればそれでいい、ではなく、他人に感染を広めないことも非常に重要です。
治ったと思って油断していると、場合によっては別の型に再感染することもありますので、それにも注意を。
まずは予防からです。