2018年の啓蟄の日はいつ?啓蟄の意味と由来を教えて!

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「啓蟄」(けいちつ)とは、移り変わる季節を細分した「二十四節気」(にじゅうしせっき)のひとつ。

「二十四節気」についての詳しい説明は後に譲りますが、一般的に、「啓蟄」といえば「もうすぐ春が訪れる」ことを示す時期と言われており、俳句における春の季語にもなっています。

今回は、この「啓蟄」について詳しく解説します。

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2018年の啓蟄はいつ?

「啓蟄」といえば「何となく3月の頭に聞く言葉だよなあ」という印象がありますね。
天気予報などでも良く伝えています。そして、2018年の啓蟄は3月5日です。

「2018年の」?ってどういうこと?「啓蟄」は必ず決まった日じゃないの?という疑問が当然湧いてきますね。
実は、啓蟄には、「3月4日から6日のどこか」という以外には、明確に「この日」という日付がありません。
「啓蟄」の含まれる「二十四節気」は、太陽の位置で暦を読むため、毎年同じではないんですね。

科学的なことを言えば、太陽の軌道を表す「黄道」が345度になったとき、をいいます。
そう聞くと何だか難しそうですが、これは、計算で求めることができます。
西暦を4で割ったあまりが0か1のときはの「5日」、あまりが2、または3のときは「6日」なんです。

このルールにのっとって計算していくと、2018年は、4で割るとあまりは1、すなわち今年は3月5日ということになります。
ただし、上記の計算は2019年までの計算方法です。
2020年にうるう年の分をリセットするため、2020年以降2051年までは、あまりがない年、あまりが1または2のときは「5日」、あまりが3のときは「6日」となります。

このへんの計算はややこしいので、とりあえずしばらくはざっくりと「啓蟄は3月5日がメインでたまに6日」と覚えておけばいいでしょう。
計算上では、2088年以降は「6日」のことが増えるようです。

ちなみに、直近では、1688年は「4日」で、1919年は「6日」でした。

啓蟄の意味と由来を教えて!

「啓蟄」の意味と由来をお話しする前に、まずは先ほども出た「二十四節気」についてお話しします。

「二十四節気」は、中国の戦国時代に、太陰暦による時節のズレを正し、季節を春夏秋冬の4等区分にするために考案された区分手法のひとつです。

一年を12に区切った「中気」の中でさらにそれを2つに細分したものが「二十四節気」で、有名なところでは1月の「大寒」や6月の「夏至」などがそれにあたります。

「啓蟄」はこの二十四節気の3月上旬から次の二十四節気である「春分」までに該当します。

「啓」は「ひらく」、蟄は「虫などが地中にこもる」という意味がそれぞれあり、「啓蟄」は「地上が暖まり、地中にこもっていた虫が這い出てくる」時期であるとされることが由来です。

「虫」とされていますが、カエルなどの冬眠をする小動物全般を指します。

啓蟄と雛人形の関係は?

結論から言えば、啓蟄と雛人形とには、はっきりとした関係はありません。

雛人形を飾るのは3月3日の桃の節句までが一般的とされています。

「桃の節句が過ぎたらなるべく早く片付けないと婚期を逃す」などという俗説は、季節の飾り物をいつまでも出しておくことを戒めたものでしょう。

啓蟄は上でお話ししたとおり、「虫が這い出てくる季節」ですから、古くは「虫がつかないように雛人形はこの時期までに片付けましょう」ということであったようです。

啓蟄とは関係なく、雛人形は天気が良く湿気の少ない日を選んで、早めにしまいましょう。

さいごに

啓蟄のたよりを聞けば、春まであと少し。

季節の移り変わりを肌でのみならず暦で知ることもできるなんて、素敵ですね。

興味があったら、他の二十四節気も調べてみてください。

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