暗闇祭り2018年の日程は?見どころやアクセス情報も

東京都府中市で開催される暗闇祭りは、大國魂神社で執り行われる例大祭です。
大変歴史のあるもので、今でも起源となるお祭りの伝統と格式を守り、東京都の無形民俗文化財として指定を受けています。
では、どのようなお祭りなのか、見どころや日程、アクセス方法を紹介します。
時期的にGWのお出掛けにおすすめですよ。
[ad-kiji-1]
暗闇祭りとは?
古代日本では、国の政治を担う立場の国司が、全国の神社を一宮から順に巡拝する決まりになっていました。
それを効率良くこなせるよう、国府に置かれた総社でまとめて行うようになりました。
暗闇祭りの起源となるものも、当時、武蔵野国という国府であった時に、国府祭として執り行われたものが、現在のような大國魂神社の例大祭として執り行われるものとなったわけです。
今でも例大祭前後には、いくつかの神事を伝統的な方法に則り行われます。
暗闇祭りという名称の由来は、「貴きものは見てはならない」という考えからなるものです。
暗闇祭りでも、御神輿渡御が行われるのですが、御神輿には祭神の御霊を乗せて道中を行きますが、人目に触れさせない神事の伝統がいつしか「暗闇祭り」と呼ばれるようになりました。
それでも、その時代の流れに合わせて、御神輿渡御などの時間は変化しています。
かつては23時に始まっていましたが、2003年からは18時に始まるようになりました。
暗闇祭り2018年の日程
大國魂神社の例大祭として執り行われる暗闇祭りは、4月30日から5月6日の1週間でとなっています。

Photo: procession by no tea
2018年は日曜から土曜までですが、GWでお休みに入る人もいるでしょうから、ちょうど良いお出掛け先かなと思います。
ただ、この1週間の内、3日から5日が露店なども出て賑やかになり、お祭りらしさがあります。
他の日は、このお祭りが無事に済むことができるよう、祈願などが行われる神事です。
前項でも少し説明していますが、古来の方法に則り行われるので、見る時間を作って見学するのもおすすめです。
暗闇祭りの見どころ
4月30日から5月6日までで、行われることは下記の通りです。
4月30日 | |
---|---|
9時30分~15時30分 | 品川海上禊祓式(汐汲み、お浜降り) |
5月 1日 | |
---|---|
9時30分 | 祈晴祭(一日祭の後引き続き行う) |
5月 2日 | |
---|---|
19時30分~20時 | 御鏡磨式 |
5月 3日 | |
---|---|
18時~20時 | 山車の競演 |
20時 | 競馬式(こまくらべ) |
5月 4日 | |
---|---|
9時 | 御綱祭 |
12時30分~14時 | 萬燈大会 |
13時30分 | 子供神輿渡御 |
17時~18時 | 太鼓の響宴 |
18時~21時 | 山車の巡行 |
5月 5日 | |
---|---|
10時 | 例祭 |
13時30分 | 道清め |
14時30分 | 太鼓送り込み |
14時 | 宮乃咩神社奉幣 |
15時30分 | 御饌催促の儀 |
15時30分 | 動座祭 |
17時20分頃 | 威儀物授与 |
17時20分 | 御霊遷の儀 |
18時 | 神輿渡御 |
20時30分 | 坪宮奉幣 |
22時30分 | 野口仮屋の儀 |
23時 | やぶさめの儀 |
5月 6日 | |
---|---|
4時~8時頃 | 神輿還御(おかえり) |
9時頃 | 鎮座祭 |

Photo: くらやみ祭 by Yasunari Goto
1週間の期間中、これだけの神事や行事があり、どれもこの機会に見ておきたいものが多いのですが、暗闇祭りのメイン行事があるのは5日の神輿渡御です。
この神輿渡御、「おいで」と呼ばれています。
18時に花火が上がるのですが、これが御神輿渡御の始まる合図です。
それとともに、6張の大太鼓が打ち鳴らされ、8基の御神輿が大太鼓の音に導かれるかのように、御旅所へと渡御します。
白丁で身を纏った担ぎ手が、競うようにぶつかり合い担ぎ棒に手を伸ばすこともあってか、かつては「けんか祭り」と呼ばれたこともあったそうです。
それくらいに、威勢が良いとも言えますね。
暗闇祭りのアクセス情報
<公共交通でのアクセス>
・京王電鉄 府中駅下車 徒歩約5分
・JR南武線、武蔵野線 府中本町駅下車 徒歩約5分
<車でのアクセス>
・中央高速道 国立府中IC下車約10分、調布IC下車約15分
祭り期間中、特に3日から5日には通行止めなどの交通規制が行われ、周辺は迂回する車で大渋滞します。
時期的にもGWですから、普段以上の交通量です。
ですので、公共交通でのアクセスで紹介している駅から離れた沿線上の駅周辺の有料駐車場を利用し、そこから電車で移動がスムーズかと思います。
さいごに
暗闇祭りの期間中、延べ70万人ほどの人がやってくるそうです。
見どころでは、メインの御神輿渡御を紹介しましたが、3日の競馬式(こまくらべ)は馬が駆け抜ける様は見応えがありますし、4日の山車巡行も華やかで見どころが多い祭りだと言えます。
5月ともなれば、日中は初夏のような暖かさのこともあるでしょうけど、暗闇祭りは夜間に見どころが多いですから、念の為の寒さ対策で羽織れる物を持っておくと良いですよ。