マイコプラズマ肺炎の治療法は?治療期間はどれくらい?

近年、盛んに言われるようになった「マイコプラズマ肺炎」。
肺炎は、日本人の死因第3位なくらい身近なもの。
油断すると重症化して、死に至る事さえある怖い病気。
しっかりと知識を持って、いざと言う時は対応できるようにしましょう。
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マイコプラズマ肺炎の初期症状は?
マイコプラズマ肺炎の最も恐ろしいところが、初期症状が風邪の症状と違いが分からない点です。
具体的には、発熱症状以外には、体がだるい、筋肉が痛むなど。
これらでは、確かに風邪だと判断してしまっても仕方ないですよね。
風邪の場合「風邪なら数日我慢すれば治るだろう」と放置している場合も多いのでは?
しかし、それ本当に風邪だと判断できますか?
もし、マイコプラズマ肺炎だった場合、周囲にウイルスをばらまいてしまい迷惑をかけてしまう可能性も高いので、病院できちんと診断を受ける方がよいでしょうね。
特に、小さなお子さんや高齢者など抵抗力が強くない人にうつってしまうと、重症化しやすいので、より注意が必要です。
特に気を付けたほうが良いのがお子さん。
マイコプラズマ肺炎にかかる人の約7割が14歳以下の子どもと言われています。
抵抗力が強くないだけでなく、学校と言うある意味、密閉された空間なので感染しやすい点が要因として挙げられています。
というのも、マイコプラズマ肺炎ウイルスの潜伏期間は、2~3週間と長いので、気づかぬうちに人に感染される可能のがあるのです。
対策としては、やはり基本は、こまめな手洗い、うがい、マスクの着用の3点。
事前に予防接種のようなものはないようです。
特に湿度も気温も低く、ウイルスが好む環境になる冬の時期は、ケアしてしすぎることはないのではないでしょうか。
また、風邪同様、マイコプラズマ肺炎でも妊婦の方は、最も注意が必要です。
薬を飲むことができないと言うことが常識のように伝わっていますが、今の医学では、妊婦でも飲める対策薬はあるようです。
どうせ妊婦は薬が飲めないと思い込むのではなく、調子が悪かったら、早めのうちにドクターに相談するようにしましょう。
では、風邪とマイコプラズマ肺炎、素人でも見極める方法はあるのでしょうか。
厳密の判断はやはり病院に行かないとですが、一般的に、マイコプラズマ肺炎の場合は、ずっと咳が続く(風の場合は2~3日が普通ですが、マイコプラズマ肺炎の場合1か月以上続く場合も)、乾いた咳である、(幼児では)鼻炎症状が出る事があるなどが挙げられます。
マイコプラズマ肺炎の治療法は?
さて、マイコプラズマ肺炎の治療法はどのようなものなのでしょうか。
そもそも、マイコプラズマ肺炎とは、マイコプラズマ・ニューモニエ(肺炎マイコプラズマ)という細菌感染による感染症です、この肺炎マイコプラズマは、細菌ながら細菌の場合持っている細菌壁がなく、(強くはないものの)感染力があり、ウイルスと細菌の中間のような微生物という解釈があるほどです。
つまり細菌なので、治療法としては、マクロライド系という抗生物質の投与となるようです。
しかし、注意しなくてはいけないのは、マクロライド耐性の進化したマイコプラズマも発生しており、その場合、マクロライド系抗生物質では逆効果で重症化してしまうので、自己判断は大変危険なのです。
マクロライド耐性の進化したマイコプラズマの場合は、テトラサイクロン系の抗生物質など、別の抗生剤の投与となるようです。
そのため、病院でも、きちんと血液検査と、レントゲンの撮影によって判断するほど症状の見極めが難しいマイコプラズマ肺炎。
重症化すると入院治療を余儀なくされている人も少なくないものなので、やはりきちんと病院で診てもらう事が大切のようです。
治療期間はどれくらい?
では、気になる治療期間はどれくらいなのでしょうか?
特に忙しいビジネスマンなどではより早く治したいところですよね。
一般的には、子どもの場合2~3週間ほど(これくらい出席停止となる)、大人は抵抗力にも寄りますが、早い人だと2~3日で治る場合もあります。
平均すると1週間くらいのようです。
1週間も仕事休めないと思う人もいるでしょうが、放置して、長引かせてしまうと1か月以上入院となる場合もある怖い病気。
1週間で良かったと後悔する前にしっかりとした対策を講じましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
一説によると、夏季オリンピック年に流行ると言われているマイコプラズマ肺炎。
その説だと2016年は気を付けなくてはいけない年です。
加湿器を付けたり、マスクの着用、うがい・手洗いの徹底など、自分でできることはたくさんありますので、感染して後悔する前にしっかりケアを行いましょう。